着物の小物

半衿・伊達衿

半衿とは

長襦袢の衿に掛ける付け衿のこと。

着る時に芯を入れて衿に縫い付け、襦袢の衿を整えます。きものの衿が汚れないようにするだけでなく、きものの色を引き立たせる役目もあります。

礼装用

han-02-01s han-02-02s-1礼装のきものには、白か薄色の上品なものを。

白地に金銀や色の糸を使って刺繍が施されたものや織りで柄が表現されたものなど、胸元に格と華やかさを添えてくれます。礼装の華やかさとバランスがよい、金銀の刺繍や唐織の半衿。

カジュアルな印象になるので、濃い色は避けたほうがよいです。品の良さと清潔感を大切に。

伊達衿

han-03-01s han-03-02s本来、正装の際はきものを2枚重ねて着ていました。それが比賀や伊達衿というかたちで現代に残っています。重ね衿とも呼ばれ、色を重ねる事で華やかさを演出してくれます。

ほんの5ミリくらいしか見えませんが、差し色の効果は絶大なものがあります。

きものと同色系の濃淡で上品に、また反対色で個性的になります。

普段着

普段着には色半衿や刺繍半衿などを合わせて楽しんでみましょう。

顔に一番近い部分ですから、半衿で顔の印象は大きく変わります。個性や遊び心を多いに発揮しましょう。

金銀を使っていない刺繍半衿は、小紋に。抑えた色味の物は顔映りを良く肌をきれいに見せてくれます。