着物の種類

色留袖

色留袖

五つ紋付き色留袖は黒留袖と同格で、未婚女性も着られるお祝い用の第一礼装です。

色留袖と紋の数

色留袖日本の礼装・準礼装は、紋の数や種類によって、基本的な格式があります。黒留袖は染め抜き日向五つ紋と決まっていますが、色留袖は五つ紋の他三つ紋一つ紋 を付ける場合もあります。 紋の種類は、その数にかかわらず染め抜き日向紋が一般的ですが、好みにより加賀紋や刺繍紋などの洒落紋を付けることもあります。

応用範囲の広い色留袖

結婚式や披露宴習慣的に新郎新婦の母親や仲人夫人は黒留袖を 着ますが、親族の女性は色留袖を着ることもあります。 とくに新郎新婦の姉妹で20・30代の方や、祖母やおばにあたる人の色留袖はよいもの。主賓や来賓の女性の場合は、色留袖がもっとも礼を尽くした装いとな ります。 色留袖は三つ紋や一つ紋付きにすると準礼装になり、結婚披露宴だけの出席、格式ある茶会やパーティーなど装う場所が広がります。

色留袖の仕立てと文様

五つ紋を付けるなら黒留袖同様、比翼仕立てにします。三つ紋や一つ紋の場合は、比翼を付けずに仕立て、白やきもと同系色の伊達衿を用いてお洒落を楽しむ人が多くなりました。 色留袖の文様は、黒留袖と同様の格式ある文様だけでなく、格式よりも優雅さや華やかさにポイントを置いた訪問着のような文様も多く見られます。色留袖は、着用範囲の広いきものですが、色留袖を着る場のうちで、自分がもっとも着る機会の多い場所を想定して文様を選び、紋の数を決めましょう。

きものの素材・仕立て

コーディネートは大別すると二種類

五つ紋付き色留袖のコーディネートは黒留袖に準じます、三つ紋付きや一つ紋付きなら、伊達締め、帯揚げ、帯締めに白のほか上品な淡い色を使い、草履は台が高く鼻緒と台が同色の金や白、淡色のエナメルなどをあわせます。

きものに合う小物