着物の種類

小紋

小紋

お洒落として楽しむ型染めのきもの。
きものの魅力に気づき、ちょっとしたお出かけにきものを着たいという人にとって、
小紋はとても便利なきものです。

小紋はワンピースのような着物

4X6A0187+繰り返し模様の型染め(まれに手描きもあります)の着物を小紋といい、洋服で言えばシルクのプリント柄ワンピースのような存在。訪問着付け下げを着ていくほどではないけれど、ちょっとお洒落をしたい時に重宝する着物です。たとえば、観劇、クラス会、休日の外出、月釜の茶会、軽いパーティーなど、小紋を着て出かける機会はたくさんあります。

いろいろな技法の小紋

小紋は縮緬や綸子、ときに紬地に染められます。小紋といえば、まず華やかな京友禅の小紋を想像するかも知れませんが、他にも江戸小紋や加賀小紋、紅型、藍 型、更紗型、ろうけつ染め、絞り染めなど、それぞれの特徴ある技法で染められた小紋があります。この中で、裃頭の江戸小紋や加賀小紋は、一つ紋を付ければ 他の小紋よりずっと格が上がり、一つ紋付きの色無地に準ずるものになります。

きものの素材・仕立て

小紋の着こなし

小紋は帯や小物のコーディネートでさまざまな着こなしが楽しめます。伝統的な組み合わせでは「染めのきものに織りの帯」といわれましたが、最近は小紋に染め帯で季節感を出して、柔らかく装う事も多くなりました。軽いパーティーやお正月の挨拶回りなどには袋帯や伝統文様の織り名古屋帯を合わせると改まった雰囲気になりますし、観劇や食事会などお洒落に着こなしたい時は染め名古屋帯を合わせてみましょう。普段用の小紋なら紬の袋名古屋帯(八寸帯)を合わせるとカジュアルな雰囲気になります。
帯揚げや帯締めの色は、帯に合わせて選びますが、よそゆき用には淡い色を、カジュアルに着るなら濃い目の色を用いたり、また、春先には明るい色、秋冬には濃い目の色で、季節感をを表現したりします。 その他の小物も、小紋の雰囲気やTPDに合わせて選び、お洒落を 楽しみましょう。

着付けに必要な小物