着物の豆知識

困ったことになったら

慣れないきものでのお出かけは、思わぬアクシデントに出合う事も・・・。
そんな時でも、決して慌てる事はありません。
簡単な対処法方を覚えて、ピンチを上手に切り抜けましょう。

おろしたての草履が原因足が痛くなった

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慣れない草履は、何かと歩きにくく感じるもの。
特におろしたての時は、鼻緒がきつく固まっている事が多いものです。
購入する時に、お店でゆるめてもらうのがいいのですが、それでもきつい場合は、イラストの要領で鼻緒を引っ張り、足にフィットするように調節して。

思うように動けなくて・・・裾を踏んでしまった

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裾を踏んでしまった場合は、おはしょりの部分が崩れてしまう事がよくあります。
そんな時はおはしょりをめくり、崩れてしまった分を引っ張り上げて中に入れ込みましょう。
片手で帯を少し浮かせるようにして作業するのがコツです。
裾の長さが元に戻ったら、おはしょりのしわを伸ばし、形をきれいに整えます。
帯のゆがみもチェックしましょう。

気をつけていても、つい・・・シミをつけてしまった

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うっかり食べ物のシミなどをつけてしまった場合は、自分で何とかしようとせず、とりあえずハンカチで軽く押さえるなどの応急処置をした後、シミ抜きの専門家に相談しましょう。
その際、何のシミなのかをメモしておくと、あとの処理がスムーズです。

ふと鏡を見てびっくり!衿元がくずれた

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まず、左右の身やつ口から手を入れて、それぞれの衿を引き形を整えます。
半衿を上に引き上げたり、逆に下に引き入れたりして、見え具合を調節します。
衿元は、いちばん目につく場所だけに、崩れているとだらしなく見えてしまうもの。
こまめにチェックしながら、気をつけたいところです。

雨が降ってきたら・・・

きもの専用の雨コートや草履カバーを購入しておくのがいちばんですが、それがない場合は、肩から帯の上までスッポリと覆える大判のショールを前もって準備しておくと便利。
それもない時は、応急処置として裾をまくり上げ、とりあえず雨がしのげる場所へ急いで移動しましょう。
きものを購入する際に、お店ではっ水加工を施してもらうのも手です。